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卵と身体の深〜い関係ー 知っておきたい『卵』のお話 ー

今年は5月に入ったばかりで早くも一気に「夏日突入〜!」のお天気には、さすがにびっくりしました!
その後、連続地震や火山噴火など、相次ぐ自然災害に、不安を感じておられる方も多いことでしょう。
突然、住み慣れた場所を離れての避難生活を余儀なくされた多くのみなさまの安全と安心が、一日も早く取り戻せることを祈念して、今月の「めーるきっず通信」をお届けします。

さてみなさま、気まぐれなお天気の所為だったからでしょうか、通年よりも早い各地の梅雨入り宣言に、いつもの年より『体調管理』が気がかりな方も、たくさんいらっしゃるかもしれません。

そこで、今月の「めーるきっず通信」では、梅雨時の健康応援をテーマに『知っておきたい卵のお話』をお届けしたいと思います。

食材としては、あまりにも当たり前に身近にありすぎて、その存在を改めて考えることが少ない『卵』ですが、みなさま、日本人1人あたりが年間に消費する『卵』の 消費量が、世界第3位であるのをご存知でしたでしょうか?

日本市場では、『卵』は、比較的安価であることと同時に、年間を通して安定した価格で供給されていることや、もちろん栄養価も高い食材であるとの認識から、『卵』は、需要も消費量も同様に安定している優れた食材であると言われています。

しかし、その安定しているという認識の一方で、卵アレルギーを持っている人が意外にも多くあって、正しい知識を持ってつきあうことが必要な食材の一つでもあります。

それでは、まずはじめに、普段、あまり考えたことが少ない『卵』の特性について、ご紹介していきましょう。

☆★☆『卵』についての6つのキーワード☆★☆
1)栄養バランス
卵は栄養価が高いことで知られています。ここで注目したいのはその栄養バランスです。人が1日に必要とする栄養素のうち、ビタミンCと食物繊維を除く栄養素を多く含んでいます。特に、たんぱく質は、必須アミノ酸がすべて含まれ、吸収率も高く、良質なたんぱく源です。

2)カロリー
例えば、Mサイズの卵1個あたり(約60g)のカロリーは、平均で約79kcal。これは、ご飯1膳(160g)が269kcalなので、その3分の1に相当します。牛肉は部位によってカロリーが異なりますが、牛肉の中でも比較的カロリーの低いヒレ肉でも223kcal(100g)ですから、卵は意外に低カロリーの食品であると認識できます。

3)コレステロール
卵はコレステロール含有量の多さから、摂取は「1日一個」までと考えるのが定説になっています。しかし、最近では健常な人であれば、必要以上に摂取量に過敏にならなくても大丈夫という見解もあります。それは、近年、卵の摂取とコレステロール値の上昇との関連は、少ないという研究結果によるものです。

4)アレルギー
日本では、子どもの食物アレルギーの中で、最も多いのが鶏卵アレルギーだと言われています。その割合は、全体の約4割を占め、症状の程度は人それぞれですが、ときには生命にかかわることもあります。卵は、食材として、いろいろと加工され、思いもよらない食品に含まれていることが多いため、正しい『卵』の知識が必要です。

5)消化時間
卵は調理の仕方によって、消化時間が異なります。最も消化時間が短いのは「半熟」の状態で、その所用時間は、およそ1時間半くらい。生卵は意外にも2時間45分くらいかかり、目玉焼きや卵焼きだと3時間は有に超えると言われます。従って、胃や腸に負担をかけたくないとき、例えば風邪を引いているときなどは、消化しやすい「半熟」で食べる方が良いとされています。

6)賞味期限
賞味期限が過ぎた卵を捨ててしまっていませんか?パックに記載されている「賞味期限」は、基本、生で食べることを想定しての期限です。保存がしっかりしていれば、賞味期限後2週間ほどであれば、加熱して食べることができます。但し、この場合も正しい保存法について、知っておくことが大事です。

次に、『卵』に含まれるたくさんの栄養素には身体を健やかに保つのに役立つさまざまな働きがあります。 そこで、注目したい『卵』の働きについて整理してみましょう。

☆★☆注目したい「卵」の働きについて☆★☆
●疲れにくい身体をつくる
●脳の活動を活発にする
●きれいな髪や肌をつくる
●食べ過ぎを予防する
●風邪などの症状の緩和に役立つ

「卵」に含まれる良質なたんぱく質は、エネルギー源としても働き、疲労回復や内臓の働きを高めます。これらには、体内では作れない必須アミノ酸も含まれていますから、当然、身体の成長を助ける効果があります。
また、卵黄に含まれる「コリン」という成分は、脳内で記憶力に関する神経伝達物質の材料になります。
従って、「卵」は、他の食品と比べ、「コリン含有力」が多く脳を元気に保ってくれるのです。
「卵」が持つ、良質なアミノ酸や、細胞を取り囲む細胞膜に必要なリン資質の「コリン」を豊富に含んでいることで、必要な栄養成分をバランスよく摂取することができます。

本来、脳は、体内の栄養不足を感じると、空腹を感じさせるホルモンを分泌します。従って、栄養成分の高い「卵」を食べることで空腹も感じにくくなるといわれています。

最後に、卵白には、「リゾチーム」という、細胞を溶かしてやっつける作用をもつ酵素が含まれています。
これらの卵白特有の作用から、鼻づまりや痰(たん)の症状を緩和する風邪薬等の医薬品にも多く利用されています。
従って、「卵アレルギー」のある人が、安易に市販の風邪薬を服用することは、リスクが高いと考えた方がいいでしょう。

みなさま、いかがでしたでしょうか??
卵、されど、卵・・・、と、知らないこともたくさんですが、このように身近な食材であるからこそ、私たちの身体にもたらす良い働きと同時に、気をつけておいた方が良い場合の両方について、知ることは大切ですね。

上手につき合っていくためも、その資質を正しく理解することは大事と言う基本に立ち戻って、最後に「卵」にまつわる不思議をご紹介しましょう。

☆★☆「卵」豆知識☆★☆
●殻と卵黄の色の秘密
「卵」の殻や卵黄の色が濃い方が、栄養価が高いと思っている方が多いようですが、実は、殻の色は鶏の種類、卵黄の色は餌によって決まります。餌の影響によって栄養価に多少の違いはありますが、殻や卵黄の色と栄養価の関連は少ないです。

●卵黄と卵白はどう違うの〜?
卵黄は3割程度が脂質で、ビタミンB・A、ミネラルが豊富。
卵白はたんぱく質が豊富で低カロリーなのが特徴。
ひよこが育つ胚が存在する卵黄を守るために、雑菌などを死滅させる酵素を多く含んでいます。

●カラザは取る方がいい〜?
卵の殻の内側にある白い筋のようなカラザは、殻の中で卵黄が壊れないように、ハンモックのような役割を果たしている卵白の一部です。
積極的に食することはありませんが、この部分には、カルシウムや鉄などのミネラル、ビタミンなどが含まれていて、じつは栄養豊富なのです。

●調理方法で変わる栄養素
「卵」は加熱すると、熱に弱いビタミンB群や酵素などが減少します。また、卵黄に含まれ、たんぱく質の代謝を助けるビチオンは、卵白に含まれる成分に阻害されてしまいます。
ビチオンを摂取するためには、卵黄と卵白を分けて摂取できるゆで卵で食べるのが最適です。

普段、あまり気にしないで食べていますが、身近なところで驚くほどたくさんの加工食品に、『卵』は含まれていますから、卵アレルギーの方々にとっては、見えないところで使用されているのは、実に厄介でもあります。

ケーキ、パン、ドレッシング、インスタント食品、味付け海苔の光沢など、身の回りにはたくさんの卵入りの美味しい製品であふれています。
また、前述しましたように、最近では食品だけでなく、特に風邪薬に多く含まれています。
市販の風邪薬を、知らずに服用して、アレルギーを引き出してしまったというケースも多くありますから、要注意ですね。
もちろん、アレルギーの方だけでなく、体質的にコレステロールに敏感な方や、コレステロール値の高い方にとっても摂取には注意が必要でしょう。

但し、食材の安全は、必要以上に警戒するだけでは、回避できないことも知っておくのも大事です。
美味しい製品に姿を変えて、私たちの食卓にあがる『卵』と上手につき合っていきながら、『卵』の特性や使い方を良く知って、これからはじまる熱くて長〜い日本の夏との体力勝負の日々を、美味しく賢く乗りきりたいと思います。

それでは、いっただきまぁ〜す!!
あっ、そうそう、何と言っても一番大切なことは、『食べ過ぎないこと〜!』でございます。

それでは、みなさま、くれぐれもお気をつ・け・て〜♪

たちのゆみこ