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2016 新年を迎えて〜! ー申・今年の抱負は何ですか〜?!ー

2016年が明けて、あっという間に1月も終わりに近づいています。師走にはじまり、年の瀬から一気に通り過ぎていく時間の早さは、いつものことながら圧巻です!!

先人たちの言葉を借りれば、『1月は行く、2月は逃げる、3月は去る…、』と言うそうでございます。

今年も、粛々と、日々の営みを重ねていけたら〜と祈る毎日でございますが、そんなこんなの思いを振り返りながら、今年初の「めーるきっず」通信をお届けしたいと思います。
どうぞ、最後まで、おつき合いよろしくお願いいたします。

さて、私、2015年の年度末は、予定通りの早じまいで、ドイツに出発いたしました。
今回のミュンヘンへの旅を決めたのは、昨年の春頃でしたが、2年ぶりの訪問を楽しみに計画したものの、日が経つにつれ、世界の情勢は残念なほど悲惨な方向へと加速していました。

流出する大量のシリア難民とドイツの難民受け入れ問題、過激化する自爆テロ、悪化するトルコとロシアの関係、混沌とするIS問題…。

出発前には、「なぜ、いま、ヨーロッパなの??」と、今回の訪独はあきらめた方がいいのではとの心配もつのるばかりでした。

しかし、学生時代に暮らした街のいまを、直接、見てみたいという気持ちは、ドイツが抱える難民政策や、EUの社会事情への興味や関心へと形を変え、流れてくるニュースや情報にも、いつになく敏感になったような気がしました。
そして、「やっぱり行く〜!」と、決めたそのときから、今回の旅の目的もはっきりと見えてきたような気がして、意味なく心配するよりは、自分の目で確かめることも大切〜と思った途端、なぜか気持ちも楽になりました。

「決める」ということで、楽になる〜この気持ちに後押しされて、2年振りの訪独は実現しました。
〜という訳で、久しぶりのドイツ訪問は、私にとっても、わくわくとドキドキが同居した、不思議な旅となりました。

まず、世界で一番巨大と言われるフランクフルト空港では、予想通り厳重な入国手続きとセキュリティーチェックに、普段にましての緊張感がありました。
そしてさらに、ミュンヘンまでの乗り継ぎ便にたどり着くまでの手続きの複雑さにも、国や言葉の違いだけでなく、ドイツ人気質をプレッシャーに感じる方もきっと多いだろうなとも感じました。
男性であれ、女性であれ、子どもであれ、区別なく、しっかり検査するのは、どこの空港でも当たり前のこと。
それでも、その徹底ぶりに、ドイツ人は「怖い」と感じる人が、多かったかもしれません。

世界中、どこにでももっと自由に往来ができればですが、現実は厳しいと言うことです。
しかしこれも、自国を離れたからこその緊張感で、このことから、いかに日本が平和で、また、いかに日本が安全かを、改めて感じることができたのですから、何事も貴重な経験でした。

そしてテレビやラジオで、普通に毎日のニュースで取り上げられる「難民問題」は、ドイツで暮らすすべての人に考えてもらいたいメッセージが、必ず添えられていたのも印象深かったです。

年末恒例のメルケル首相の談話では、『ドイツは受け入れの門戸を今後も開き続けます。そしてドイツで生きることを望む人々には、ドイツの教育を受けていただきたい。積極的な言葉の習得、教育環境の整備などを通し、支援を続けます。ドイツは「教育」で、みなさんを支援し続けます。』と。
ドイツ語と英語とアラビア語の3つの異なる言語で、このメッセージが流れたとき、たぶん、どこの家庭でも、大晦日のひととき、首相の言葉に耳を傾けていただろうと思います。

解決の糸口を探りながら、難民の受け入れに向かっているドイツの現実をかいま見たような気がした大晦日の夜でした。

そんなこんなの興味深いドイツ滞在を軸に、新年を迎えた私の2016年のはじまりでしたが、みなさんはいかがでしたでしょうか??

大きなことを成し遂げるのではなく、ちょっとした心がけや習慣がひとつでも達成できれば、去年とは違う自分になれそうな気がしますが…??

朝日新聞のbe-ランキングで、毎日の積み重ねを必要とする『今年の抱負〜?』を見つけました。
 1)無駄使いはしない
 2)整理整頓を心がける
 3)質素倹約
 4)私生活を充実
 5)夫や妻を大切に
 6)運動がんばる
 7)本をたくさん読む
 8)病気をしない・治す
 9)向上心を持つ
 10) 親を大切にする

年のはじめは、誰もがいろいろなことを思いますし、また、お願いもします。
自分ができることは何かを背伸びせず、考えるのは大事だと思いますが、いかがでしょうか?

さて、年末から3週間のドイツ滞在を終えて帰国する2016/1/5の飛行機の機内で、久しぶりに手にした新聞に掲載されていた「天声人語」を、最後にご紹介させていただきます。

★★★★★ 2016/1/5 天声人語 ★★★★★
猿芝居、猿知恵、猿まね。
どうも猿はかんばしくない言い回しに登場することが多い。
猿の尻笑いは、自分の欠点をあざ笑うことをいう。
類縁関係の故なのか、扱い方が冷淡すぎないかと思ってしまう。
もっとも、災いが去る、病が去るというように、同じ音の言葉をかけて縁起のいい文脈で使われもする。
赤い下着の売れ行きがいいという話が、この年末年始の紙面にあった。申年に身につけると健康で過ごせる、という言い伝えが各地にあるという。
猿を神様の使いとして、古来大切にしてきた神社もある。東京・日枝神社はそのひとつだ。
境内に神猿の像がある。「まさる」と呼ばれる。
魔が去る、何事にも勝る、となって信心を集める。
猿(えん)は、縁に通じ、縁結びのご利益あるといわれる。むろん、申という字に猿の意味はない。
漢和辞典編集者の円満寺二郎さんによれば、もともとは鋭く光る稲妻を描いた甲骨文字だったという。ピカッと光り、地上に向かって伸びることから、相手に何かを伝える意味で使われるようになった。申すであり、申請、申告、内申書である。
漢字研究の故・白川静さんによれば、申は当初、神そのものを意味した。稲妻が屈折しながら天空を走るのを、太古の人々は神のあらわれる姿と考えたらしい。日頃、何も考えずに書いている字が、にわかに神々しく見えてくる。
申の字の来歴と、猿を神様の使いと見ることとは関係がない。しかし、これもご縁と思いたくなる。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

しばらく振りに目にした「日本語」でしたが、機上では、「日本語」を目にしながらも、頭の中では滞在中の出来事を思い出し、そしてまた、これからはじまる日常へ思いを馳せる気持ちが交差するという、何とも不思議な空間でもあります。

もちろん、旅が終わるときの、何とも言えない気持ちとも向き合わないといけませんから、うれしいようなうれしくないような気持ちであることも事実です。

 

しかし、今回、実際に見聞きしたドイツの普通の人々の生活から、新しいご縁を感じて帰ってきたのも事実です。

まだ、具体的な言葉にはなりませんが、ゆっくりと時間をかけながら、今回の貴重な経験を形にしていけたらと思っています。

さて、みなさまの今年の抱負は〜??
去年と違う、自分が、歩きはじめていることを楽しみたいと思います。

 

それでは、今年もよろしくおつき合いください〜♪

たちのゆみこ