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「ひまわり」ールーツ(起源)はギリシャ神話?!ー

かつてのNHK朝ドラのタイトルではありませんが、夏の花といえば、「ひまわり」ですね。
おひさまに向かい、すくっと立って咲くその姿は、見ているだけでも元気が出るような気がします。
その上、花びらがビタミンカラーと同じ黄色なので、何かしら元気や希望を与えてくれるようにも見えるのですが、みなさまはいかがでしょうか?

そこで今月のめーるきっず通信では、連日のうだるような暑さと、しおれそうな気分の今年の夏を、無事に乗り切っていけますようにとの願いを込めて、「ひまわり」にまつわるいろいろなお話しをご紹介します。

まずはじめに、「ひまわり」の歴史はびっくりするくらい古く、その原産地は北アメリカのインディアンが住んでいた地域と言われていますが、そもそもはギリシャ神話の中に、「ひまわり」の花物語が登場しています。

それは何ともせつないお話しで、太陽神・アポロンにまつわるものです。
アポロンとはゼウスの神の息子で、双子の妹に月の神・アルテミスがいます。彼は、まばゆいばかりの金髪と美しい顔と、均整のとれた肉体美、その上、たぐいまれなる竪琴と笛の名手でした。
のちに、音楽、詩歌、算数、医術、そして予言の神としても崇められた太陽神なのですが、それゆえか、父・ゼウスに負けず劣らず、恋多き神としも有名でした。
あるとき、アポロンは水の精クリュティエと恋に落ちます。
しかし、それはクリュティエにとっては叶わぬ片思いの恋に終わってしまうのです。悲しく泣いてばかりの彼女はアポロンが日輪車で東の空に昇ってくるのをひたすら待ち続け、天の道を翔る彼を目で追いかけては、毎日、毎日、西の空にその姿が見えなくなるまで追い続けました。そして、ついに9日9晩たったとき、とうとう彼女の足は地面に根付き、顔は花に変わってしまったのでした。

彼女は「ひまわり」になったのです。
要するに、太陽神アポロンに恋いこがれて、彼を見つめ続けた少女の化身が、「ひまわり」であるという伝説です。

こんなにせつないギリシャ神話からか、「ひまわり」は太陽の方向に向かって咲く花だと思われがちなのですが、実は東に向いて咲いても太陽を追いかけるということはないのです。
この神話を知ってか知らずか、「ひまわり」は、いまも恋の花として注目されているのです。

そうそう、ここでひとつ余談ですが、映画『いま、会いにゆきます』のロケ地で一躍有名になった山梨県北杜市のひまわり畑は、あたり一面がひまわりの花で一斉に黄色く染まりますが、ここで恋を実らせようとサマーウエディングをあげるカップルが続出しているそうですから、これも現代版神話と言えるかもしれませんね。

そしてもうひとつの、「ひまわり」にまつわるお話ですが、それは、「ひまわり」は、単に花としてだけでなく、花の中央から取れる種子が食用となり、そして油となって生活に欠かせない植物となっていることです。
これらは、ロシアやウクライナ、アルゼンチン、中国などの国々の生活場面で多様化され、現在でも、ヨーロッパ各地でタネから油を採るために(食用)、大規模に栽培されています。
その昔、火水風と話をするといわれた北米原住民のインディアンは、すでに紀元前からこの花を食用としていたといいますから、太陽が彼らにその恵みを教えてくれたのかもしれません。そしてまた、どこかでひまわりの花を見るとき、太陽神・アポロンもやさしく微笑んでくれているのかもしれませんね。

さらに、「ひまわり」は、ロシアの国花であることをご存知でしょうか?
「ひまわり」は、ロシアの国花であると同時に、ロシア正教では欠くことができない聖なる儀式を司る花でもあります。また南米のペルーでも太陽信仰と結びついて、「ひまわり」は、神聖不可侵な花として崇拝されていたと言われますが、ここでは、神殿の巫女たちが、黄金で作られた「ひまわり」をかたどった冠をかぶっていたのですが、あるとき、これらが奪われてしまったため、このときからひまわりは、「いつわりの富」「にせ金貨」という花言葉がつけられたとも言われています。

このように、さまざまな逸話が世界中に散らばっているのも、「ひまわり」の花の特徴かもしれません。

最後に、「ひまわり」は、コロンブスの「新大陸」発見後に、ヨーロッパへと伝えられたと言いますが、伝播した世界の各地域のほぼ全域で、「太陽」と結びつけられて語られる花は、「ひまわり」しかないともいわれます。
これほどまでに私たちの生活に密着しながらも、ギリシャ神話の時代と同じように、「愛」を語る花というのも珍しいですね。

「ひまわり」を植えることで、土が浄化され、土に新しい命を吹き込むパワーがあるというお話を、造園家の方から聞いた事がありますが、古くはギリシャ時代から、「ひまわり」は、人々に生きる命や、愛する力を届けてくれているのかも知れませんね。

どんなに厳しい暑さにも負けず、太陽に向かって咲くひまわりの姿に、今夏は、特別、励まされているような気がする私です。
太陽に向かって咲いているその姿を見ているだけで、何だか勇気が湧いてくる〜、そんな「ひまわり」が、今夏は特別に力強く、日本の各地でたくさんの元気を届けていることしょう。

ひまわり
キク科 一年草
原産地 北アメリカ
草丈 20センチ〜3メートル前後
花期 6〜8月
花色 黄色、オレンジ、茶色
別名 日車(ひぐるま) 天竺葵(てんじくあおい) 日輪草(にちりんそう)

ギラギラのまぶしい太陽に向かって元気に咲く「ひまわり」が、たくさん並んで咲いてる原っぱに行ってみたいなぁ〜と願ってる私からみなさまへの、「ひまわり夏便り」でございました♪

それでは、酷暑の折、みなさま、どうぞお達者でぇ〜〜〜♪

たちのゆみこ