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朝日新聞 be 読者とつくる/原子力発電を考えるー「節電」続けてますか??ー

3/11から1年半が過ぎました。忘れられない出来事ながらも「時間経過」というそれぞれの日常の中で、どこまで、忘れずにいられるかが、遠くで暮らす私たちの課題であるかもしれません。

身近なところでは、昨年に引き続き2回目の「節電」の夏を過ごしましたが、本当にこれで大丈夫だったのかどうか、いまいちピンときていないのも事実です。

そんなとき、今夏の節電対策が完了した9/7の翌日の朝日新聞で興味深い記事を見つけましたので編集して、今月の「めーるきっず通信」でご紹介します。

この夏、深刻な電力不足は起きませんでした。
その原動力のひとつが家庭での「節電」でした。
そこで、beモニターで実施したアンケートによると「今夏も節電をしている」との答えは91%を占めました。
昨年のアンケートで、家庭で何らかの節電をしていると答えたのは86%でしたから、節電も2年目になって当たり前になってきた感もあるようです。

また、アンケートに答えて「昨年、本気になって節電に努め、その流れで今年も当然のように節電している」との多くの回答から、「節電は当たり前」というほどに生活に定着してきたとも考えられます。

節電する理由として、「家計が楽になる」が昨年の4位から1位に上昇。
一方で、「停電になったら困る」は昨年の1位から2位になりました。

しかし、こんな意見も見られます。
「昨年ほどの緊迫感がない」
「今年は、東京電力管内での計画停電の予定なしとの発表から、以前と同じように照明をつけている店舗が目につき、のど元すぎれば、熱さを忘れる、なのか」
「昨年は職場の節電対策が厳しく、毎日暗い気持ちになった。今年は『節電はどうなったの?』と、逆に心配した」などと、街頭や公共施設、職場での意識変化を気にする声や、対応の変化を感じている人も多いようです。

実際、今夏は北海道・関西・九州・四国の4電力管内での「計画停電」の準備が進められましたが、幸いにも実施されませんでした。そのためか、「政府や電力会社は『電気が足りない』と盛んに言うが、最近、電気不足で停電した地域はひとつもない。これって原発を無理やり動かしたいだけだろう」と、不信が募るという意見もあります。

また、節電しない理由として、昨年は11位だった「節電しなくても停電にはならないような気がする」との回答が、今回は2位に入っています。
そこで、こんな意見も「節電しなくても・・・」という空気の広がりに、「『大変だ、大変だ!!』と宣伝しすぎて、『オオカミ少年』のように、世間が安心してしまう方が怖い」と。

それぞれの対策で節電を続ける人は、これからも減ることはないというのが、今回のアンケートの締めくくりになると思いますが、今なお、私たちの脳裏を掠めるのは「原発」の問題です。
今後の日常生活で電力不足を危惧することは、まだそれほどの緊急の課題ではないかもしれませんが、原子力再稼働や原子力発電の問題についての今後は、もっと、もっと深刻であると考えてもいいでしょう。

節電と共に、原子力発電の利用の賛否を尋ねたところ、「反対」が55%を占めていました。
「いくら安全だとか基準に合っていると言われても、いったん事故が起こったらどんな状態になるか予想できないことが怖い」という声のほか、節電の効果で、計画停電が回避されている状況もあり、「本当に、今までのように、多くの原発がないと電力事情が苦しいのかどうか疑問点が多い」との意見も多くみられます。

私たちの価値観を根こそぎ変えないと、解決の糸口すら見つけることができないのも事実です。
また、結論が見えてこないことが、不安へと加速していることに直結している事実も、私たちはそれぞれの立場で考えなければなりません。

以下は、原子力発電の利用の賛否についてアンケート報告です。

●再稼働「賛成」の意見として
 すぐに原子力に替わるエネルギーがない
 経済活動への影響が大きい
 電力不足解消のため
 原発の立地地域の雇用や生活に影響が出る

●再稼働「反対」の意見として
 事故が起きたときの影響が大きすぎる
 安全性に不安
 放射性廃棄物が発生するから
 福島第一の事故の検証・対策がきちんとされていない
 原発に頼らなくても必要な電力はまかなえる

毎週金曜日に、首相官邸の前に集まっている「首都圏反原発連合」の人たちの輪は小さくなることはないそうですが、私には、主義主張での解決は難しい〜ということくらいしか、まだ思い浮かばずにいます。
しかし、そんな私ですが、「どちらでもいい・・・」は、もはや解決ではない時代へと突入しているのも事実だと思っています。

地球の平和と安全を保ちながら、どうやって次の若い世代へ、確実なバトンが渡せるのかを、まずは一緒に考える仲間を作らないと〜と、思うこのごろです。

節電の夏を終え、みなさんの心には、どんなスイッチが入りましたでしょうか?

たちのゆみこ