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「秋」の夜長に 〜 知れば差がつく、日本語の作法 〜

10月に入った途端に、町のあちこちで真っ黒な正装の若者集団を見かける機会が多くなりました。
リクルートスーツに身を包み、ちょっと心配そうな顔で、手元のメモを眺めながら、行き先を探している人たちと出会うと、今年もまたそんな季節がやってきたぁ〜って思います。
「会社訪問」「新人研修」等など,社会人へのスタートは、今では「春」ではなく、すっかり「秋」のイベントになったようですね。

さて、会社訪問で一番、鍛えられるのは挨拶の仕方と「言葉づかい」です。
世界でも有数の難しい言語と言われる「日本語」の敬語について,興味深い記事を見つけました。

そこで、今回の「めーるきっず」では、年長者、上司、人生の大先輩などなどのお顔を思い浮かべながら、ちょっとまじめな秋のお勉強タイムをお届けしたいと思います。
どうぞ、みなさま、秋の夜長、最後までよろしくおつき合いください〜!

まず最初に、日本では普段の生活習慣の中で、目上の人にあたる年長者、上司や先生など人生の大先輩、そして先祖を敬うイベントが多いです。

相手を"敬う"という一番の表現が敬語で、外国人にとって日本語が困難なのは一番に漢字、そして二番に敬語と言われています。
でも、これって自慢じゃありませんが、近年、当の日本人にとっても敬語が完璧に使いこなせる人はなかなかいないものです。

例えば、学校を出て社会人になっても学生の頃と同じ感覚で、タメ口をきいたり、使い方がわからなくてコミュニケーションができなくなっている傾向があるのも否めません。しかし、ビジネスや対人関係を潤滑にしてくれる敬語を活用しない手はありませんから、できれば、少しまじめにその活用について知っておくのも大切なことでしょう。

『知れば差がつく 日本語の作法』より
 敬語は尊敬語・謙譲語・丁寧語の3つに分類されます。尊敬語は尊敬する<相手>に対して、謙譲語は<自分>に使います。そして丁寧語は<相手・自分>の両方に使います。

例えば、「言う」という言葉の尊敬語は「おっしゃる」で、謙譲語は「申し上げる」ですが、かしこまりすぎて「おっしゃられた」などという表現は、二重敬語という間違った表現になります。尊敬の助動詞「られる」をつけるとたしかに便利ですが、言い換えられた敬語にはつけてはいけません。「言う」以外の【言い換え敬語】の基本動詞は次のとおりです。
もちろん、これは覚えておくと便利ですし、その用途によって使い分けができれば、なおさら有益であることは間違いありません。

  尊敬語 謙譲語 丁寧語
言う→ おっしゃる 申し上げる  
行く→ いらっしゃる 参る  
来る→ おいでになる 伺う  
聞く→   伺う  
食う→ 召し上がる いただく 食べる
見る→ ご覧になる 拝見する  
貰う→   いただく  
する→ なさる させていただく  
寝る→ お休みになる 休ませていただく 休む
会う→   お目にかかる  

このように整理して比較するだけでも、それぞれの用途が少し明確になってくるように思いますが、いかがでしょうか??

さらにここで、伝える相手を明確にすると、もっと、その使い方がわかるようになると思います。

実際の場面で、ときどき起こる,場違いな使い方にも、少し気をつけることができたら、きっと、もっと上手に敬語が使えるようになるでしょう。
時には失敗しながらも、上手に使えるようになればいいですね。

〜ということで、ときどきあるおもしろ敬語の使い方について紹介します。

例えば、言葉の前に「お」や「ご」をつけると丁寧になりますが、「おビール」とか「おリボン」のようにカタカナ語の前にはつけないことが原則です。
この他、ご入学やご卒業、ご受験はあっても、お入学、お卒業、お受験は、すべて間違っています。
みんなが使っているから自分も使うというのは、ちょっと考えたほうがいいかもです。なぜなら、敬語の使い方が上手な方は、どこか洗練されたイメージを相手に印象づけることができるからです。

久しぶりに会った方に「お元気ですか??」と声をかけて、相手の方から「ハイ、お元気です!」と答えが返ってきたら、びっくりですものね。

最後に、「敬語」も大切ですが、相手を敬う言葉の最高峰が「ありがとうございます」という感謝の言葉です。
家族や親しい人であれば、「敬語」よりも感謝の言葉のほうがちゃんと届くかもしれませんね。
相手を敬い、謙虚な心で、感謝の気持ちを伝えることが、上手にできたらいいですね。

リクルートスーツの若者たちだけでなく、自分の思いを伝えることや、相手との交信の中で、磨かれていく言葉のひとつ一つを大切に、難しい日本語とじ〜〜〜〜っくり向き合う「秋」の夜長を、楽しみましょう〜♪

たちのゆみこ