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生まれてきてくれてありがとう〜!ー『どうして、このお母さんを選んだの?』ー

みなさんは、この世に生まれてくる赤ちゃんは、『親を選んで生まれてくる』という話をご存知でしょうか〜?

いま、上映中の映画、『かみさまとのやくそく』という胎内記憶を語る子どもたちのドキュメタリーがあります。

この映画の背景となったのは、横浜の産婦人科医である池川明先生が、たくさんの臨床経験を持つ助産婦さんの話から、子どもがお母さんのお腹の中にいたときのこと、『胎内記憶』を覚えていることを知り、それ以来、出産を経験されたお母さんたちを通じて、あるいは直接子どもさんからの話を聞いて、『胎内記憶』や生まれてきた時の記憶、お母さんのお腹に入る前の記憶について調べるようになり、2001年、全国保険医団体連合医療研究集会で、はじめて『胎内記憶』について発表されたことがきっかけでした。

たとえば、池川先生は、子どもたちのさまざまな『胎内記憶』について、いろいろな場面で、子どもたちへ別々の質問してみますが・・・。

1)やさしそうなパパママだから
2)ママが悲しそうで、自分が生まれたら幸せにしてあげられそうだから
3)いつもニコニコしていて笑顔が素敵なママだから
〜と言う答えが多かったそうなのです。

そして、また、『胎内記憶』を覚えている子どもたちは、不思議なことに、一応にみな同じ内容の話をするそうです。
たとえば、それは・・・、テレビの画面のようなもので、お母さんを選んで、お空からすべり台で滑ってつるんとお腹に入ったとか、お腹の中が心地よかったとか、お母さんを助けるために生まれてきたとか、夫婦喧嘩をはじめたら蹴ると止まるとか、あるいは、パパとママが自分が生まれてくる前にどこの何階に住んでいたとか、前世の関係のことまで覚えている子どももいるといいます。

えぇ〜なぜ?と、ちょっと首を傾げたくなるような、子どもたちのさまざまな記憶に、聞かされた方はびっくりします。

そんな子どもたちとのやり取りを、記録し撮影して編集されたのが、荻久保則男監督の長編ドキュメンタリー映画、『かみさまとのやくそく』です。

荻久保監督は、『胎内記憶』に対して、否定的な意見を持つ人が多いことを認めながらも、お母さんのお腹の中で、胎児に意識があると考えた方が、納得できることも一方ではたくさんあると考え、映画の中でも、赤ちゃんが生まれる前に住んでいた住居のことを記憶していたり、ずっと逆子だった胎児と母親が、きちんと向き合ってコミュ二ケーションを取った結果、その翌日に逆子が治ったというような事例が数多く報告されていることに注目しています。

『胎内記憶』に対して完全に否定的な人は、子どもは現実と想像を混同しがちだとか、ウソをついているなどと、全くその存在を認めません。しかし、監督自身は、「子どもが言っていることが、ウソか本当かと言う観点の議論をするつもりはあまり意味がありません。」と、否定派の人たちの意見を反証するつもりは無いとも言います。

ただ、監督は「胎内記憶というものが本当にあるということを科学的に証明するのは難しいかもしれないが、胎内記憶を認めること自体に実学的なメリットがあると思う」と、その意味を語っています。
たとえば、胎児に意識があるとお母さんや周囲が思うだけで、妊娠期間を穏やかに過ごせるようになることや、子どもが胎内記憶を話しはじめたとき、きちんとそのことに耳を傾けることで、親子の絆が高まる効果があると言えるからです。

また、『胎内記憶』の第一人者である池川医師も、さまざまな臨床の現場で、何度もそうした経験をするうちに、『胎内記憶』はあると考えるのが、最も自然だと言う結論に至ったそうです。
さらに、出産というと母親だけを「患者」と考え、胎児には感情がないものと決めつけて患者としてのケアを優先しない医療現場にも、問題提起するという意味合いも込めて『胎内記憶』の存在を訴え続けているのだと言います。

たとえば、胎内にいたときからずっとお母さんと子どもはコミュ二ケーションを取ってきたんだと考えるだけで、お互いの関係を温かな気持ちで見なすことができるかもしれないからです。

実際に、映画に登場する、カウンセラーでセラピスト・「たいわ士」(胎児や赤ちゃんの通訳)の南山みどりさんは、大人になった私たちの内側にも「インナーチャイルド」という子どもが存在しているので、自分を愛し、ありのままの自分を認め、許すことを勧め伝えています。
「こうしなければいけない、こうであらなければいけない」という躾や教育による禁止事項が私たちを縛り付け、葛藤を繰り返してきた結果、イキイキできない状態にしてしまっているのだと。

生まれてくる子どもたちに「ありがとう」を、そして、頑張っている自分自身にも「ありがとう」を言うと、親子関係が変わり、自分自身の人生も軽くなっていきます。「生まれてくれてありがとう」は、何も赤ちゃんにだけでなく、自分自身に向かって言うべき言葉のようです。
赤ちゃんの頃の私たちは、親を助けるために生まれましたが、大人になった私たちは、自分を幸せにするために生まれてきたのですから…と。

こんなにもたくさんの『胎内記憶』をもつ子どもたちがいることに驚かされますが、それと同時に、大人になった自分自身が、子どもの頃の記憶どころか、本来の自分自身の輝きを失ってしまって過ごしているのではないかと思い起こさせられる結果に、実はちょっと愕然としてしまいます。

 

最後にもう一度、心から「生まれてきてくれてありがとう〜!」のことばを、お母さんと赤ちゃんに贈りたいと思います。

たちのゆみこ