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「めーるきっず」100号記念ー「想像する」より「思いをはせる」大和言葉の美しさ〜!ー

「めーるきっず」通信は、今月で100号の発行となりました。
毎月の小さな積み重ねも、振り返ってみれば形となって大きな喜びにつながっていく・・・、まさしくそのものです!!!
実はこれまでに何度も、「わぁ〜、今月も〜、ええ、また、今月も〜!」と、原稿が書けなくて投出しそうになったのが、今となっては懐かしい記憶です。

それでは、改めまして、記念すべき『100号・めーるきっず』をお届けいたします。

さて、みなさま、私事ですが、文章を書いているとき、または、誰かとことばを交わすとき、ふと脳裏をよぎる事があります。
それは、「ことばの美しさ」についてです。

表現だけでなく、ことばに気持ちをのせて想いを伝えたいと考えたとき、たとえば、「故郷」や「ホームタウン」と表現するよりは、「ふるさと」と言ったほうが、郷愁を感じるように思いますが、みなさま、いかがでしょうか?
このように「ふるさと」と表現するのが『大和言葉』で、これらは中国から入った漢語、外国由来のカタカナ外来語とともに、日本語を構成する『大和言葉』(和語)の多くは、響きが美しく独特な語感があるといわれています。

さて今回ご紹介するのは、『大和言葉』で、あなたは、どのようなことばが好きですか〜?の問いに、答えたリサーチ結果をもとに、『大和言葉』が伝える「ことばの美しさ」についてみなさまにお届けしたいと思います。

美しいと思う『大和言葉』ランキング
1)思いをはせる
感情、考え、想像などをさす「思い」。「はせる」をつけると、同意味の「想像する」では表現できない親愛の情も伝える事ができる。
2)おかげさま
相手の親切などに対して感謝の気持ちを述べることばで、世の中はお互い助け合いながら生きるもの、という気持ちもにじむ。
3)ときめく
喜びや期待などのために胸がドキドキする。「と」から「く」までの4音のつながりは、不思議と耳に心地よく響く。
4)慈しみ
愛する、可愛がる、大切にする、と言ったことばの意味を一言で表現し、なおそれらのことばにはない深い情感も漂わせる。
5)心尽くし
まごころを尽くして、何かにあたること。「心尽くしの一品」などと使う。こまやかな心遣い、繊細さ、思いなどが語にこもる。
6)たたずまい
人や物がそこに立っている様子、在るさまといった外形に加え、醸し出す雰囲気も表現する。
7)ひたむき
ひとつの物事、目的だけに心を向けているさま。忍耐強く、ひたすらそれに打ち込んでいる様子。
8)おすそ分け
もらい物や利益をさらに他人の人に分け与えること。「すそ分け」をていねいにした言い方。
9)心を寄せる
好意を抱く、好きになる、などの意味。「好き」よりも心が大きく動いている印象を与える。
10)つつがなく
病気、災難などが起きずに、の意味から、無事に、何事も起きずにという意味で使われる。

ランキングで1位になった「思いをはせる」は、漢語の表現で言えば「想像する」に近い表現ですが、意味が同じでも、語感が柔らかく、温かみが感じられるようなことばになっています。
「はせる」とは、そもそも、馬などを走らせるという意味だそうですが、『大和言葉』で表現すると、「(身体はここだが)思いを離れたあなたに向けて走らせている」という意味が込められるのです。
このように、『大和言葉』は、明確で論理的に見える漢語に比べると、感情をふんわりと包みながら、聞き手の想像力にも働きかける、豊かな語感を持つことばが多いようです。

前述しましたように、もう少し、『大和言葉』と「漢語」の『語感』について、その違いを比較してみますと、幼子に対して用いる、「元気・健康」→「すこやか」となり、音楽的表現では「演奏する」→「奏でる」、相互理解の「妥協する」→「折り合う」と、いずれも柔らかさと同時にことばの背景に何かを感じさせる表現であることが伝わってくるような気がしますが、いかがでしょうか?

美しい大和言葉、約250語について書かれた、『日本の大和言葉を美しく話す』(東邦出版)で、フリーライターの高橋こうじさんは、「人と人とのコミュニケーションのために、文字ができる前に作られたのが大和言葉のはじまりですから、音が耳から直接、心に響く。日本人の原風景的言葉ともいえ、深みと温かみを感じる人が多いのはそのせいでしょう。造語能力にすぐれた漢語やカタカナの外来語があまり幅をきかせる時代になると、余計に懐かしくなるのではないでしょうか?」と、高橋さんは、相手への心遣いに満ちた奥ゆかしい『大和言葉』の特徴について語っておられます。

このように、古来から使われてきたことばの美しさに関心を持つ人が増えているのでしょうか。高橋さんが監修されたこの本は、すでに26万部を突破のベストセラーとなっています。

「美しいことば」へのあこがれは、文章を書く書かないに関わらず、人とのコミュニケーションにおいても、大切にしたい気持ちの表れといえるでしょう。
ただし、ビジネスの文章では使って欲しくないと考え、仕事での『大和言葉』の使用はふさわしくないと指摘される方もあるようです。
そんな方にも、高橋さんは、「ビジネスの文章で漢語が中心になるのは当然。とくに新入社員に『大和言葉』を使えというつもりもありません。
ただ、『大和言葉』に関心をもっておくと、言葉の引き出しが増えてきて、たとえば、同じメールの文章に『恐縮です』と3回も続けるよりは、『恐れ入ります』と、1回書いておくだけで真意は必ず伝わります」と。

『言葉の引き出し』を増やすことが、「美しいことば」への近道になるのかもしれませんね。

今回は100号を記念し、改めて、伝えることと「美しいことば」のつながりを考えてみました。
人の気持ちや奥ゆかしさとつながる『大和言葉』を、多く使えるようになれば、自然に相手への思いや、物事をより深く受け止めていくことができるようになるのかもしれません。

やっと、100号までたどり着いた「めーるきっず」の、この先に何があるか〜???

想いが、いろいろとめぐっています。

それでは、この先も、お・た・の・し・み・に〜♪♪
そしてこれからも、末永くよろしくお願いいたしまぁ〜す。

たちのゆみこ