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カウントダウン in 2011!!絆・つながりの中で支え合った一年

2011年もいよいよカウントダウンに突入です。
振り返ってみれば、たくさんの出来事が思い起こされます。まず、誰もが忘れられない大きな出来事として、東北地方を中心に襲った未曾有な自然災害、そして今なお、収束が見えない福島原発事故、さらには世界中を巻き込んで勃発している経済危機の行方など、まだまだ不可解で不条理なことが続く2011年です。

予想を遥かに超えた大きな出来事の連続に、カウントダウンがはじまった途端、出てくるのはため息ばかりと言うのが今年の本音かもしれません。しかし、このままで終わるのは、いささか気持ちが疲弊します。

そこで今年最後の「めーるきっず通信」では、超私的な視点ではありますが、今年1年の振り返りで締めくくりたいと思います。

みなさま、どうぞ最後まで、
よろしくおつき合いくださいませ〜♪

では、まず恒例の年末行事と言えば、毎年の世相を的確に現す「創作四字熟語」の発表があります。
今年22回目を迎えるという今年の優秀作品も、さすがとうなる作品が、たくさんありました。

今年の応募総数は全国から1万1,023作品が寄せられたそうですが、何と言っても今年は、東日本大震災関連の四字熟語が目立ったのは言うまでもありません。

「天地震迷(てんちしんめい)」、「帰路騒然(きろそうぜん)」、「電力供窮(でんりょくきょうきゅう)」、「電考節夏(でんこうせっか)」

いずれの作品にも、あの日、あのときの、あの瞬間がよみがえって来るような、そんな気がしますが、それはきっと、この後、どれだけたくさんの時間が経過したとしても、いつまでも一人ひとりの脳裏に刻んでおくこととして、「四字熟語」に託された、たくさんの方の思いがあるからこそでしょう。
みなさんはいかがでしょうか??

震災は、震源地の東北のみならず、大都会の東京までが騒然として一夜を明かしたのを忘れることはできません。果たして私たちは、いまこの瞬間にも、またこれから先も、あの日の出来事から何を学ぶかでしょうか。

さらに今年の「四字熟語」は震災関連だけでなく、この5年間で6人の首相を生む事態となった政界を、「毎年のように総理大臣(宰相)が変わる」という意味を込めて、「年々宰宰(ねんねんさいさい)」と皮肉る四字熟語や、政治家の失言が入り乱れたことを、「舌禍繚乱(ぜっかりょうらん)」と表現した「四字熟語」も優秀作品に選ばれています。

このように社会現象を表現する言葉から、低迷する政権や社会事情が、あまりにも的確に表現されていることに驚きを感じてしまいます。

またさらに、国際情勢に目を向けてみれば、中東で民主主義を求めるデモが渦巻いたことを、「春渦中東(しゅんかちゅうとう)」と表現しています。
そしてまた経済面では、ギリシャの財政危機に端を発し、欧州通貨ユーロ安が続く経済の先行き不安を、「欧州憂慮(おうしゅうゆうろ)」、歴史的な円高が続く状況については、「円延超高(えんえんちょうだか)」と表現した作品などがありました。

唯一最後に、さわやかさと感動が伝わるのは、今年一番の注目を集めたサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」に関する作品として、「才足兼美(さいそくけんび)」が優秀作品に選ばれていることでしょうか。

こうして振り返ってみると、ホントに悲喜こもごもの一年でした。

さて、話は変わりますが、毎年、年末になると日本各地で聞こえてくる「第九」こと、ベートーヴェンの第9交響曲があります。その第四楽章の第一主題が、「歓喜の歌」と呼ばれていますが、元々、これはドイツ文学の巨人・詩人シラーの作品「自由賛歌」がフランス革命直後に、ラ・マルセイエーズのメロディでドイツの学生に歌われ「歓喜に寄せて」に書き直されたものを、ベートーヴェンが3分の1ほどの長さで作詞して作られたものなのだそうです。

その中でも印象的な内容は、

Deine Zauber binden wieder,
Was die Mode streng geteilt;
Alle Menschen werden Bruder,
(シラーの原詩: 
Was der Mode Schwert geteilt;
Bettler werden Furstenbruder,)
Wo dein sanfter Flugel weilt.

汝が魔力は再び結び合わせる
時流が強く切り離したものを
すべての人々は兄弟となる
(シラーの原詩:
時流の刀が切り離したものを
貧しき者らは王侯の兄弟となる)
汝の柔らかな翼が留まる所で

Wem der grose Wurf gelungen,
Eines Freundes Freund zu sein,
Wer ein holdes Weib errungen,
Mische seinen Jubel ein!

ひとりの友の友となるという
大きな成功を勝ち取った者
心優しき妻を得た者は
彼の歓声に声を合わせよ

Ja, wer auch nur eine Seele
Sein nennt auf dem Erdenrund!
Und wer's nie gekonnt, der stehle
Weinend sich aus diesem Bund!

そうだ、地上にただ一人だけでも
心を分かち合う魂があると言える者も歓呼せよ
そしてそれがどうしてもできなかった者は
この輪から泣く泣く立ち去るがよい

(ウィキペディアより引用)

このように、ここでは、私たちは全人類が兄弟であり、友であるということが声高らかに歌われています。大阪でも、毎年1万人で歌うという大合唱のコンサートが開かれていますが、特に今年は、この「歓喜の歌」のひと言、ひと言が、心に響く年であるように感じるのですが、いかがでしょうか?

人は人のために、どのような存在でいられるのか?
人は人とつながり合うために、どのような努力ができるのか?
人は人に、何を与えつづけることができるのか?
つながりと信頼の中で、互いに交換し合うことができるものは何か?

多くの友や家族を失った3・11。

直接の被害を受けなかった私たちにこそできることは何かを、しっかりと考え続けなければ…と思った一年でした。

私自身が生きること、そして生き続けていくことの大切さを気づかせてくれた2011年は、まだ十分に言葉にならないまでも、私自身にとっても、いろいろな意味で、誰かから背中を押される変化の多い一年だったといえるかもしれません。

さて、この通信がみなさんのお手元に届く頃、私はドイツに向かって飛び立っています。震災のあと、たくさんの応援エールを送ってくださったヨーロッパの友人を訪ねます。 そして、しっかり、いま、生きていることの感謝を届けたいと思っています。

「めーるきっず通信」をお読みいただいてる
みなさまにも一年の感謝をこめて

たちのゆみこ