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教育2014/日本の教育は世界をとらえることができるでしょうか?ーグローバルって何?ー

『少子化が進む日本。海外に活路を見いだそうと、日本政府は「英語教育」の強化を打ち出しています。ただし、グローバル人材の育成という目的地は、語学の壁を越えた、もっと先にあるのでは〜?? いま、変わろうとしている日本の教育は,本当に世界をとらえることができるのでしょうか?』

この記事は今年の元旦の日、朝日新聞の一面に書かれていたものです。

そこに紹介されていたのは、考えを論じ、知を磨き、グローバル社会で活躍する人材を育てる教育のヒントとなりそうという、「国際バカロレア(IB)の教育課程」でした。

国際バカロレアとは、大学入学資格を与える世界共通の教育課程で、初等・中等・ディプロマの三つのプログラムがあり、国際バカロレア機構(本部/スイス)が認定しています。
授業は基本的に英・仏・スペイン語のいずれかで行っていてこのうちディプロマプログラム(DP)で2年間学び、試験に合格すると大学入学資格が得られます。
DPは、今後、一部日本語で学べる日本語版も導入される予定だそうです。

今回紹介されている「知の理論」とは、言うまでもなく「正解」はなく、また授業も3,4人のグループに分かれて議論し、自分の考えをまとめていくもので、自分1人では思いつかないようなさまざまな意見に触れながら、自分の頭で考え、論じる訓練として重要視されている学びです。

『たとえ、戦争をしている国があっても、世界各国がクラスメートのように個々の性格や考えの違いを理解し、各国の存在を認めて一つにつながっていくのがグローバル。お互いに意見を持って話し合うことを前提とする。』

これが学びの柱となり、学び合うひとり一人の姿勢ともつながっています。
その結果、「人は組織的な命令を受けている状況で、どこまで自律した判断ができるでしょうか?」を、誰もが問いかけることとなります。

記事の中で、『誰もが持論を語ることができ、正解は一つとは限らない。それこそが「教育」だと思う。たとえばグローバル人材の育成にあたり、優先すべきは、競争社会を生き抜く強さか、異質な他者を認めるしなやかさか。意見はいろいろと異なるが、教育をめぐる議論はかつてないほど活発化している。だからこそ、見えない未来へ、だれもがためらわずに一歩を踏み出してほしい。そのためにどうしたらいいかを考えてみたいから…。』と、経済協力開発機構のアンドレア・シュライヒャー教育次長は語っています。
社会が急激に変化し、学校は子どもに、今はまだない仕事、発明されていない技術、起きるか分からない問題に備えさせる必要があると、示唆しています。

最後に、宇宙飛行士の星出彰彦氏(45歳)で、自身も高校時代にシンガポールのIB認定校に留学経験があるとのことで、特集インタビューが掲載されていましたので抜粋してご紹介します。

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宇宙飛行士 星出彰彦氏へのインタビュー
ー 飛び出そう『外』へ ー

Q)なぜ,留学されたのですか?

宇宙飛行士になるためには国際感覚が必要だと思って留学の道を選びました。最初は語学で苦労しましたが分かったことは「語学」はあくまでも道具。実際の能力や魅力というのは、その人の経験や、経験に基づく説得力なのだということ。

Q)グローバルな人材を育てるための教育とは?

留学しなくても、外国人の先生に接する機会や海外の情勢を入手することはできる。ただ、情報は知識であって経験ではない、私も地球は大きくて丸いものだと思っていたが、実際に宇宙から見て無重力体験をした時は価値観の変換があった。

Q)いま、学んでいる人たちへのメッセージを!

世界中から集まった宇宙飛行士たちも、未知の分野に取り組むたびに苦労しているが、得意分野を土台にしつつ、外へ飛び出すことで乗り越え、成長して いる。だから、苦労を次のステップへつなげるため、外に出てみてほしい。
日本国内で今の環境から出る『外』もあるし、日本そのものから出る『外』もある。

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「教育」は、日本だけでなく、世界を巻き込んで変わりつつあるのが現状です。
韓国では,早期留学で英語教育を推奨し、世界1%のグローバルリーダーを育てるアジア最高の英語教育都市の建設が済州島で進んでいるようです。
また、オーストラリアでは、小中高の外国語教育が政策として掲げられ、白人を優遇する白豪主義を廃止し,多文化主義に転換しその結果、豪州で最も盛んに教えられている外国語は「日本語」。
「アジア語の必須化」を国の重要課題に掲げているのは、現在も続いています。

「語学」だけにとらわれた世界観では、とても世界と太刀打ちできないのは明確です。
ぶれない価値観を持つこと、そして、自分は何を大切にしているかに気づくことから、それぞれが自らの可能性に向かっての一歩を踏み出すことになればいいなぁ〜と思います。

未来は必ずやってくる〜ってね!!

たちのゆみこ