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大人の昼寝ー睡眠に気を使わないと力は発揮できない〜?!ー

『お昼寝って子どもっぽいって言われませんか?』の問いに、その質問こそが先入観で洗脳されてますね〜と、即答されるのは、久留米大学教授/医学部長の内村直尚先生です。

内村先生は世界でも屈指の『睡眠医学』の権威です。

さて、今月のめーるきっずでは、『睡眠』に関する定義を根底から覆す理論を推奨され、ご本人自身も、毎年、医師国家試験の前夜は、朝まで学生の睡眠や精神面の調整・管理を担っておられることでも有名な、内村教授の睡眠理論に焦点を当てながら、『睡眠と脳の覚醒』をテーマにお届けしようと思います。

それでは、みなさま、まずは冒頭でご紹介した、『お昼寝』についての話からですが、内村先生によれば、世の中にはすでに多くの『大人の昼寝』を実践されている人たちがいると言われます。

では、いったいどのような人たちが『お昼寝』を実践しているのでしょうか?
例えば、大工さんやとび職などの高所作業が伴う仕事の人。
電車やトラックといった大型輸送機の操縦・運転者。
命の危機に直結する職場で働く人は、自身の体調を意識して日中の休憩時間をしっかりと確保しています。

例えば、車の運転中に眠くなれば、誰でもいったん車を止めて休もうとするのは当たり前で、それは、技術系の職種やスポーツ選手でも同じことが言えるのだそうです。
睡眠不足などで疲れた脳をひと休みさせて、午後からの集中力を高めることが出来るからで、この効果に目をつけ、今では学校でも午睡時間を設けているところがたくさんあります。
このように、『少し休むとすっきりする〜』と言う経験は、誰にでもあるでしょう。

では次に、アスリートの『睡眠』に視点を当ててみましょう。
北京五輪で活躍した競泳の北島康介選手は、前回大会に引き続き金メダルを取りましたが、この北島選手でさえも、当時、決勝の時刻に合わせて半年前から時差の調整をして、睡眠時間の安定に努めたそうです。

要するに、強者であっても、睡眠に気を使わなければ、持てる力を最大限に発揮することは出来ないと言う訳です。

また前述しましたように、内村先生が久留米大で実践されているのは、医師国家試験の半年前から、受験生の脳の覚醒を、試験開始直前の朝9時台に合わせる生活指導です。
じつはこれこそが、すべてに勝つための大事な『戦略』なのです。

このように起床時間を一定して早起きすることの意味は、朝の光と体内時計が、身体のリズムを作り出し、朝の光を身体が浴びると15時間後には眠気が現れ、その結果、就寝時間が規則正しくなるからです。

ヒトの身体は基本、どんなに夜更かしをしていても、時計の針が深夜の2時に近づいてくると睡魔が襲って来るらしく未明の2〜4時は、誰もが最も眠たい時間です。
また、同様に日中時間の14〜16時も、昼食後の満足感からか、眠くなる時間帯で、この二つの大きな時間の谷間で、ヒトは睡眠のサイクルを作り出しているのだそうです。

それから、おもしろいことに国内にいても時差ボケは起こるらしく、それは、月曜日に多発するそうです。
その原因としては、週末が休みで就寝時間が崩れたり、寝だめをする人がいますが、その人たちは、間違いなく月曜日の午前中『時差ボケ』になっていると、内村先生は指摘されています。

『睡眠』は単なる活動の停止ではありません。
ヒトのような脳が進化した高等動物には『大脳の休息』と言った質のよい睡眠があって、脳は高い情報処理能力を発揮することができるのです。 従って、睡眠不足が続くと、血中アルコール濃度が0.1%のほろ酔い状態と同じことになるのです。

厚生労働省は昨年、11年ぶりに『睡眠指針』を改訂しました。
そこで推奨されているのが、午後の早い時間での仮眠です。
これは、うつなどの精神疾患が社会問題化していることへの取り組みの一環として本腰を入れはじめたからです。

内村先生も、全国の睡眠の専門家約10名や企業と協賛して、『ボロディクロック(体内時計)研究会』を発足され、24時間の生活リズムの改善を訴えておられます。
また、睡眠や心の悩みに気軽に相談できる町の診療所は、まだまだ少ないと言われ、「睡眠をあなどってはいけません、そして、課題は『受け皿』を作ること」と。

睡眠障害による判断ミスが大惨事の原因になった例もたくさんあり、チェルノブイリ原発事故、スペースシャトル・チャレンジャー爆発事故、スリーマイル島原発事故の原因の一つに関係者の睡眠不足も挙げられているそうです。

さて、寝苦しい熱帯夜が続く毎日、寝返りするたびに目が覚めてしまい、とぎれとぎれの眠りに、毎日が慢性時差ボケ・・・?!。

量販店の快眠グッズが充実してきたのも、まんざら気のせいではなかったみたいで、先日、冷やっと感じる枕シートと敷き布団カバーを買ってしまった私です。

いろいろと気分を変えるもの一つの対処方法と自分に言い聞かせての買い物でしたが、みなさんは、いかがなさっておられますか? あなどれない「睡眠」対策〜!
『大人の昼寝』を早速実行してみたいなぁ〜と、夏休み最後の追い込みに格闘している子どもたちのそばで、ひそかに思っているわ・た・しでぇ〜す zzz〜♪

たちのゆみこ